ドラッグストアのサプリメント・機能性食品のコーナーに行くと、最近よく目にする「ラクトフェリン」。
感染症対策の一環として、積極的に取り入れている方も多いのではないでしょうか?
ビタミン・ミネラル類と違ってあまり聞きなれない成分ですが、その歴史は古く、1939年にデンマークの研究者によって「牛乳に含まれる “赤いタンパク質”」として発見されています。
少し専門的に説明にすると、ラクトフェリンは、母乳、涙液、唾液、血液、粘液等の分泌液中に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
名前の由来は、「ラクト=乳」+「フェリン=鉄」 です。
赤みがかっているのは鉄を含むためです。
ドラッグストアの店内CMで、「母乳に含まれる」や「生まれたばかりの赤ちゃんを守ってくれる」というフレーズをよく耳にしたことがあると思います。
ラクトフェリンは出産後に分泌される初乳に特に多く含まれ、ヒトでの含有量は初乳において 6~8 mg/mL、常乳において 2~4 mg/mL です。
このことからもわかるように、ラクトフェリンは免疫系に作用することによってウイルスや細菌などから身を守る「感染防御」に重要な役割を果たす成分として知られています。
また、ヒトの体内で作られる成分なので安全性も高いと考えられており、牛乳由来のラクトフェリンを用いた安全性を報告した論文等も多数出ています。
ただし、摂りすぎるとお腹の調子が悪くなることもあるようなので、様子を見ながら適度な摂取を心がけましょう。
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