生命科学研究に必須のライフサイエンス辞書【LSD】 サイト X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.06.132021.09.13 スポンサーリンク 目次 ライフサイエンス辞書(LSD)とはLSD の使い方まとめ ライフサイエンス辞書(LSD)とは ライフサイエンス辞書は、“LSD” (Life Science Dictionary) と略され、生命科学分野における専門用語がデータベース化されており、ある単語の英和・和英辞書としてだけでなく、用法、類義語または共起表現も検索できるウェブサイトです。生命科学を学ぶ大学生・大学院生だけでなく、大学や企業に勤務するプロの研究者にとっても、原著論文の読解・執筆に有用であるにもかかわらず、無料で利用することができます。 LSD は、1993年から、京都大学の金子周司先生が代表を務められる “LSD プロジェクト” のメンバーらによって開発・運営されており、リリースから20年近く経過した今なお改良され続けています。以下の、金子先生のホームページも参考にしてください。 → 関連リンク(京都大学大学院薬学研究科生体機能解析学分野) Dictionary『ライフサイエンス辞書』 LSD の使い方 まずは、以下の関連リンクから LSD のサイトにアクセスしましょう。 → 関連リンク(ライフサイエンス辞書) 『ライフサイエンス辞書(LSD)』トップページ 使い方は直感的に分かると思いますが、簡単に説明します。検索窓に目的の単語を入れ、検索をクリックします。今回は、“遺伝子” を意味する “gene” という単語を英和・和英モードで検索してみます。 すると、下の画像のような検索結果が得られます。 “gene” から始まる連語もアルファベット順にヒットします。 gene ablation, gene activation, gene amplification, etc…それでは、“gene” について、詳しく見ていきましょう。 日本語訳(遺伝子, ジーン)や類義語(cistron, genetic, etc…)も表示してくれますが、それ以外にも、以下の①~④のような拡張的な機能があるので、それぞれクリックして検索結果を見てみましょう。① 音声 赤色ボタンは女性、青色ボタンは男性の声で発音してくれます。② シソーラス(同義語・類義語などを分類・整理した語彙集) 類義語・関連語などを表示してくれます。③ コーパス(文例を集めたデータベース · 資料) 目的の英単語の前後でよく用いられる単語の “共起表現” を表示してくれます。 これを活用することで、論文執筆の際、目的の英単語の正しい用法がわかります。 コーパスは、LSD の最大の魅力と言っても過言ではありません。④ PubMed, Scholar, Google, WikiPedia 各種検索サイトで英単語の検索ができます。 PubMed は、学術論文の検索サイトです。 Scholar は、Google Scholar のことで、学術的な内容に特化した検索エンジンです。 まとめ 一般的な英和・和英辞書には、マニアックな専門用語はそれほど多く収録されていませんが、生命科学に関連した学問領域においては、この LSD にほぼ網羅的に収録されているのではないでしょうか(収録語数も次々とアップデート)。 特に、“gene” と検索した時には、その連語である “gene ablation” などの連語も一覧で表示してくれるので、語彙力を高めるためにも役立ちます。 生命科学研究の現場にいなくても、医学や薬学は生活に深く関連しますので、ネット上の無料で閲覧可能な原著論文や海外サイトから情報を取られる方も多くいるのではないでしょうか。 是非、この LSD をブックマークに追加して、英語論文に触れる際には LSD で検索しながら効率よく読解して、生命科学研究のホットな話題に触れてみてください。
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